クリスマスの夜にトナカイに引かれたソリで、子供たちにプレゼントを運んできてくれるサンタクロース。


サンタクロースは、北欧、あるいはもっと北の北極圏から来ているるイメージがありますが、サンタクロースは、いったいどこに住んでいるのでしょう?


どうやら、サンタクロースは、フィンランドに住んでいるという説と、いや、サンタクロースは、グリーンランドに住んでいるという2つの説があるようです。


私たち日本人は、サンタクロースは“北欧”に住んでいると思っているけれども、北欧のデンマークとフィンランドでは、サンタクロースの住む地をめぐってそれぞれ異なる意見をもっているようです。


サンタクロース フィンランドに住んでる?



フィンランドの北極圏にあるラップランド (Lapland)地方のRovaniemiにある『サンタクロース村』に住んでいるという説です。


『サンタクロース村』では、一年じゅうサンタクロースに会うことができます。申し込みをすると、サンタクロースからの手紙も届けてもらえます。


※ラップランド (Lapland) :
スカンディナヴィア半島北部からコラ半島に至る地域で、スウェーデン・ノルウェー・フィンランド・ロシアの4カ国にまたがっています。


現在のようにサンタクロースが、クリスマスにトナカイのソリに乗ってくるイメージは、アメリカから始まっていて、アメリカでは、サンタクロースは、北極に住んでいると言われていましたが、


『北極には植物がないのに、トナカイは何を食べている?』という質問が子供たちから寄せられた時、あるアメリカの新聞社が、『北極ではなく、フィンランドに住んでいるよ。』と答えました。


それを受ける形で、フィンランド新聞記事が「北極では食料が不足し、トナカイに餌をあげることが出来なくなったため、サンタクロースは、フィンランドのラップランドに引っ越した」新聞に載せました。


フィンランドの国営放も、『サンタクロースの故郷はフィンランドです』と宣言したようです。


その後はサンタクロースの住居はフィンランドと定着したようです。


これは、フィンランドの中だけの話なのでしょうか??


サンタクロース グリーンランドに住んでる?



もう一つは、サンタクロースは、グリーンランドに住んでいるという説です。『グリーンランド国際サンタクロース協会』です。


北極海と北大西洋の間に位置する世界最大の島グリーンランドは、デンマーク自治領なので、『グリーンランド国際サンタクロース協会』も、デンマークに本部を置いています。


北欧のデンマーク・スウェーデン・ノルウェーを中核とし、ドイツ・スイス・オランダ・カナダ・アメリカ・フランス・イタリア・エルサルバドル・スペイン・日本などに支部があります。(フィンランドは入っていません。)


『グリーンランド国際サンタクロース協会』では、協会の公認サンタクロースを選んでいて、世界中で180名ほどの公認サンタクロースが活動しています。


400歳を超える長老サンタクロースが、グリーンランドに住んでいるとの主張に基づき、毎年7月に『世界サンタクロース会議(World Santa Claus Congress)』を開いています。


世界各支部から、本部があるコペンハーゲンへと集まり、良い子・悪い子の審査、時代に合わせたプレゼントの中身、クリスマスの正しい過ごし方などを話し合っています。


世界各国から集まった公認サンタクロースたちが「本当のサンタは、どこに住んでいるか」についても話し合ったそうです。


その会議では「サンタクロースは、グリーンランドに住んでいる」という結論が出されたそうです。


世界中の公認サンタクロースが、“サンタクロースはグリーンランドに住んでいる”と認定しました。


“サンタクロースはグリーンランドに住んでいます!” と、駐日デンマーク大使館も応援しています。


ちなみにオーストラリアを含むアジア地域には、たった1人しか公認サンタクロースがいません。それが、日本のサンタクロースです。
1998年、史上最年少の35歳で公認サンタクロースの試験に合格したパラダイス山元さんです。


日本支部の公認サンタクロースであるパラダイス山元さんは、アジア地域全体でクリスマスの文化を伝えたり、クリスマスの正しい過ごし方を広める役割も任されています。


サンタクロースの条件と試験



『グリーンランド国際サンタクロース協会』の公認サンタクロースになるのは、笑えるほどハードルが高い!!ようです。

公認サンタクロースになるための4つの条件

 ①結婚している事
 ②子供がいる事
 ③これまで、サンタクロースとしての活動経験がある事 
 ④サンタクロースにふさわしい体型である事
   (衣装やその他の装備込みで、体重120kg以上)


公認サンタクロースになるための試験

公認サンタクロースになるための4つの条件をクリアし、書類審査を通過するとサンタクロース候補生の自宅に、協会から試験日と当日までの諸注意が書かれた書類が届きます。


試験会場: 毎年行われる世界サンタクロース会議に合わせて、真夏の、デンマーク・コペンハーゲンのバッケン遊園地
(交通費等は、自己負担です。)


①試験日にむけて、自宅からデンマークのコペンハーゲンの会場までサンタクロース姿の正装で移動!
(試験は、自宅を出るところから始まっている?真夏に冬の恰好??)


バスでも、電車でも、出国審査の間も、飛行機でも・・・・コペンハーゲン空港に到着したら、身だしなみを整え出身国の小旗を振りながら、にこやかに降りる!


②試 験
◎体力測定(2名づつの候補生が競技)
50mを全力疾走し、
はしごで煙突(高さ280cm、内幅120×120㎝)に登り、
煙突にもぐって、その下の暖炉から這い出て、
モミの木の下にプレゼントを置き、
暖炉の上に置かれたクッキー6枚と牛乳568mlを完食。


再び暖炉から入って煙突から出たら、国旗を振り、はしごで煙突から降りたら、50m走ってゴール!!!


これらのことを、2分以内に成し遂げなければなりません。そして、この体力測定に合格した候補生の中から上位2名だけが、次の、『長老サンタクロースによる面接』に進む事が出来ます。


◎長老サンタクロースによる面接
長老サンタクロースの前でデンマーク語また英語で自己紹介またアピールをする


◎身だしなみ・身に着けているものの審査
サンタクロースの衣装は、候補生の出身の伝統や風習に合った衣装を自作している事


◎宣誓文を読む
毎年7月にデンマークのコペンハーゲンで行われる『世界サンタクロース会議』の為に集まっている公認サンタクロース達の前で宣誓文を読みます。


古語なのでこれをしっかり読みまた理解し、世界共通語の「HO HO HO」という言葉で読み上げます。


全ての試験の後、・・長老サンタクロースが公認サンタクロース全員に意見を聞きます。公認サンタクロース全員の承認を得て初めて新しい公認サンタクロースが誕生します。


ちなみに、サンタクロースになったら、禁酒、禁煙です。

お酒臭いサンタクロース、タバコ臭いサンタクロースはナシということなんでしょうね。

公認サンタクロースのお仕事

・公認サンタクロース達は、冬はクリスマスを家族と一緒に過ごすことのできない子どもにプレゼントを配りに行き「サンタクロースはなにのためにいるの?」「クリスマスは何をする日なの?」という疑問を持つ子どもや親にスピーチをする活動もしています。


・病院に長期入院していたり福祉施設にいる子どもたちを、先回りして訪ねます。


・毎年デンマークの首都コペンハーゲンで開催される『世界サンタクロース会議』毎年欠かさず出席しなくてはいけません。

季節は真夏なのですけど、サンタクロースは家を出る時からサンタクロースでいなくてはいけないので、暑い中、分厚いサンタクロースの衣裳を着て信じられないくらい汗をかいて自宅から空港に向かい、デンマークに行っています。


もちろん飛行機の中もずっと、サンタクロース姿のままです。


但し、基本的に報酬というものはないそうです。


日本の公認サンタクロース パラダイス山元さん曰く、“ 公認サンタクロースの任務にこれまで費やした時間を、純粋に仕事とかお金を稼ぐことに費やしたら、今頃隠居生活を送っていたのでは(笑)、と思います。 ”


サンタクロース どこに住んでる?フィンラン?ドグリーンランド?まとめ

私たち日本人には、サンタクロースは北欧の国から来ているで十分なのかもしれませんが、北欧に国の人たちにとっては、そうではないようですね。


フィンランドのサンタクロースには、フィンランドの『サンタクロース村』を訪れることができれば、一年じゅういつでも会え、お手紙を書いてもらえます。


グリーンランドの公認サンタクロースは、主に冬のクリスマスの時期に活動するようですが、公認サンタクロースになる為のの条件や体力測定を初めとする試験が、笑えるほど厳しいですね。大使館員の方もTwitterで真面目に参戦しています。


日本人の私から見れば、程良く役割分担できているように思います。



⇒クリスマス サンタクロースとは?イエス・キリスト誕生との関係は?



この記事を書いた人

SUZUME

娘が2人の海外在住経験ありの主婦。

炊き立てのご飯に納豆があれば幸せ!

なぜか隣の家のネコに好かれています。